エチオピア技術協力プロジェクト/
地下水開発・水供給訓練計画フェーズ2

JICA EWTEC
   
 
 
         
 

■EWTECとは

小泉元首相センター訪問日本政府は、1998年1月から5年間、技術協力プロジェクトとして「地下水開発・水供給訓練計画」をエチオピア国アディスアベバ市において実施しました。プロジェクトの目的は、エチオピア地方州政府職員を対象とした、地下水開発および給水技術訓練コースを実施するため、アディスアベバに「地下水開発・水供給訓練センター」を設立すること、また、パイロットプロジェクト実施を通じて訓練コースのカリキュラム改善に役立てるというものでした。

プロジェクトは2003年1月より2年間延長され、フォローアップを実施するとともに、フェーズ2プロジェクトを視野に入れた、新たな訓練コースや事業を行いました。2005年3月、エチオピア国水資源省との間でフェーズ2プロジェクトの骨子が合意され、訓練センターの名称も新たに「Ethiopia Water Technology Center(EWTEC/エウテック)」として、再スタートを切ることになりました。


■プロジェクト概要

(1)案件名

エチオピア連邦民主共和国
地下水開発・水供給訓練計画プロジェクト フェーズ2

(2)協力内容

水資源省アディスアベバ訓練センター (Ethiopia Water Technology Center) において、水資源開発に関する人材育成の訓練コースの実施を支援する。その他、調査研究活動、フィールドにおける実地研修、他の給水関連事業の支援などを実施し、その成果を訓練コースのカリキュラム、教材などに反映させる。

小泉元首相センター訪問(3)協力期間

2005年3月15日〜2008年3月14日 (3年間)

(4)協力相手先機関

水資源省 (Ministry of Water Resources)

(5)受益対象者

中央および地方州政府の地下水開発・水供給にかかわる行政官、職員。


■協力の必要性・位置づけ

(1)現状と問題点

エチオピアでは安全な水へのアクセス率が24%と、サブサハラアフリカ諸国平均の57%(UNDP:2000)と比較しても極めて低い数値となっており、農村地域の多くの住民は生活用水確保に多大な時間と労力を費さざるを得ず、貧困を助長する一因となっている。
エチオピア政府は1994年に水資源省を設立し、地下水開発・水供給に従事する技術者や普及員を対象として、計画策定・調査段階から井戸掘削、井戸や機材の維持管理、コミュニティ・レベルでの給水施設運営指導に至る訓練を計画した。
これに対しわが国は、1998年1月から7年間の人材訓練プロジェクト「地下水開発・水供給訓練プロジェクト」(以下「フェーズ1」と呼称)を実施している。
フェーズ1ではアディスアベバ訓練センターを新設し、井戸掘削技術を中心とする3つの常設訓練コースの設立、補完的コースとして個別分野及び地方での研修の試行などを行ってきた。現在、定期的に開催される常設訓練コースには各州政府からの参加があり、訓練センターはエチオピアにおける水資源開発に携わる人材育成の中核として認知されるようになった。
現在も世界銀行、UNICEF、NGO等の支援により、安全な水へのアクセス向上のための資金協力、施設整備が実施されている。しかし、井戸や給水施設の維持管理能力の不足等にも起因し、給水率の向上は困難を来たしている。 一方で、1994年から開始された地方分権化政策により、地方給水行政の州政府への移管が進められてきており、各州政府の人材育成ニーズは急激に拡大している。現在、当分野の人材育成の課題は以下の通りである。

小泉元首相センター訪問地方給水事業の実施部門である郡事務所職員に対する基礎的な訓練の需要が増大してきた。 中央政府、地方州政府とも、水資源開発の計画部門の計画策定や技術的解析に係る能力の開発が重要となってきた。 井戸掘削の技術のみではなく、それを維持管理する技術や、組織体制強化の方法など、多様な訓練需要が顕在化している。
かかる状況の下、フェーズ1で設立したアディスアベバ訓練センターの機能拡充が求められている。

(2)エチオピア国国家政策上の位置づけ

1999年の「Ethiopian Water Resources Management Policy」において、水分野における基本的な政策が打ち出された。これを受けて、2001年に「National Water Strategy」が策定され、水資源に関する個別分野で具体的な施策について詳述された。さらに、2002年には15年計画と呼ばれる「Water Sector Development Program(WSDP 2002―2016)」が打ち出され、水資源管理、給水、水力発電、灌漑等のそれぞれの分野毎に、2016年までに達成すべき具体的な目標が示された。
本プロジェクトによる人材育成は、この15年計画のうち、水資源管理における目標を実現化するためのものである。

(3)日本の援助政策、JICA国別事業実施計画上の位置づけ

JICA国別事業実施計画においては、重点分野の一つ「保健・医療」の中に安全な水の確保の重要性が強調されている。


■協力の枠組み

(1)協力の目標 (Outcome)

プロジェクト目標:協力終了時に、適切な地下水管理と水供給管理のための人材が増加する。その評価には、訓練コース修了生の人数、訓練生およびその上司らによるカリキュラムの評価などを指標とする。
上位目標:水資源開発ならびに管理を通じて、住民の水供給施設へのアクセスが向上する。その評価には、全国給水率統計を指標とする。

(2)成果 (Output) と活動

地下水と水供給管理にかかる技術訓練コースが、アディスアベバ訓練センターおよび地方州において実施される(訓練計画表参照)。

地下水管理ならびに適正技術の開発にかかる調査研究活動の成果が、訓練コースの開発と改善に貢献する。

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  *プロジェクト概要
(2007.3.31版)
*訓練計画表
(2007.7版)
*EWTEC Information Sheet 2007

*フェーズ2(1年次+)HP
(2005.3〜2006.9)
*小泉首相(当時)のEWTEC
視察の記事はこちら。